2022/08/05
そろそろ志望校選びなどが気になってくる季節ではないでしょうか。
もちろん、既に志望校が決まっていて、それに向けて頑張っている生徒もいるでしょうが、まだイメージがつかめない、やりたいこともわからないという生徒も多いと思います。
志望校選びに必要なことはおおまかにいって最低限3つくらいの要素があります
1 学部・分野
将来、やりたい職業がきまっていたり,何としても勉強したい事項がある生徒にとっては,学部選びはとても重要です。
ただ、具体的にどの学部で何を勉強するのか、その学部を出ると将来、どのような職業に就くことができるのか、などについては、漠然としたイメージしかないのが現状ではないでしょうか。
もちろん、学校の先生にも質問するのもいいでしょうが、実際のところ、学校の先生もそれほど明確なイメージを持っていないことの方が多いです。
国立・私立の別、どの大学のどの学部が就職につよいのか、研究分野に強いのかなどについては、悩む前に学習塾に相談されたらいいのかと思います
2 難易度・科目
どこの大学の何の学部に行きたいという希望があるとして、気になるのは難易度とか偏差値ですよね。
私たちとしては、偏差値のみで決めて、ここは無理だとか、ここなら合格できるからという理由だけで志望校選びをすることはお勧めはしていません。
ただ、志望校の試験科目・配点、合格最低点などの情報については最低限、把握したうえで勉強を始められた方がいいとは思っています。(実際には、このような情報を得ることなく、やみくもに勉強を始める受験生の方が多いのですが、このことは不思議でなりません。地図を持たずに登山するようなものです)
ここで注意しておきたいのは、高校の偏差値と、大学の偏差値ではかなり値が違う事です。当たり前のことですが、中学卒業生のほとんどは高校に進学しますが、大学進学率は半分強といったところです。ごく単純化していえば、そうすると高校の偏差値50というところが大学受験では、一番下のほうになるということがあり得るということです。これは極端な例ですが、おおよそ高校の偏差値に10程度足した値が大学受験の偏差値になると思っておいた方がいいです(偏差値50で、高校の偏差値60相当だということ)。
3 傾向
最後になりますが、大学ごとに問題の傾向も全く異なります。例えば、東京大学や筑波大学などの論述式の日本史の問題と、私立文系の日本史の問題とでは、必要とされる知識量、重点の置き方が全くことなるのは当然ともいえるところです。
これについては、過去問を解くことも重要ですが、やはり自習するにあたっても、学習塾のアドバイスなしに完全に自習するのは厳しいと言わざるを得ません。
国立大学を受けるのには、センター試験で文系でも数学を捨てられなかったりもしますが、実際の私大文系の社会で要求される知識の細かさを考えると、数Ⅰだけですむのであれば、数学を履修する方がいいのではないかと思えることもあるくらいです。
社会について、暗記科目だから、高校3年生になってからやっても間に合うと考える方も多いですが、実際には、それだと非常に負担が大きいです。
こんなことを普段の勉強を行いながら、自習室で勉強し、個別授業で気楽に質問できたらいいですよね。